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執筆者の写真RUI

絶対音感


作曲家、ミュージシャ、音楽界で働いてる人は、

多分この質問をされたこと、

もしくは質問をしたことがあると思う。

「絶対音感を持っていますか?✨✨✨」

私は台湾にいるとき、この質問一度もされなかったけど、

日本で自己紹介したら大体聞かれる。

なんか、「あなたは超能力を持っているの?!!」って感じ聞かれて、

何か誤解があるじゃないかと思った。

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まず、「絶対音感」はなんですか?

ざっくりいうと絶対音感はその音の高さを記憶に基づいて音を認識すること。

もっと具体的にいうと、

1.ある音、和音の構成音に対して音域と音名を答えること。

2.楽譜、音名を見ながら基準音を与えられず音高を正しく歌えること。

3.環境音(ノック音、信号の音など)を聞いて、12平均律(鍵盤の中)に一番近い音を認識できること。

A.1~3いずれかに該当した場合は「絶対音感」だと言えます。

B.全て合致する場合は「絶対音感」だと言えます。

みんなの定義と標準がそれぞれ違うので、

音名を言えるぐらいで絶対音感を持っていると言う人もいます。

その判断はみんなに任せます。

因みに音大試験は1と2が必要だと思いますが、

試験中に必ず基準音を与えられるので、

絶対音感を持たなくても合格できる。

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「絶対音感はどういう風に手に入れるのか?」

まず、自閉症には絶対音感が多いという研究がある。

それは特殊なケース。

一般的、小さい頃から楽器を学び始める子供たちは、

音を判別する神経回路、脳の発育時期なので、

「単語」と「物」の関連性を認識するような

楽器を学ぶことで、音と音名の関連性も自然に体の一部になる。

つまり子供頃から音楽を始める人の方が絶対音感を身につきやすいと思われる。

スポーツ選手も同じような、

スポーツ項目によって、筋肉と骨の強化する方向もそれぞれ違って、

小さい頃からの正しいトレーニングがすごく大事。

でも、

絶対音感の一番重要な発育の時期を逃してしまった大人は、

トレーニングしてもできないとは言い切れない。

ただすごく時間かかる。

そして絶対に成果が出ると保証出来ないので、

心折れて途中に辞めってしまう人も少なくない。

でも、

身体機能を制限されているスポーツ選手より

絶対音感保持者になるの方がハードル低いと思う。

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「絶対音感の実用性は?」

小さい子持ちのお父さん、お母さん、

ここは重要です。

絶対音感って格好いいとか、

小さい頃しか育てられない才能だったら、

早く楽器を学ばせないと!と思う方がいると思うが、

私の周りに絶対音感で苦しんでいる友達たくさんがいる。

極端な例だけど、

1.ずれた音にとても敏感、気持悪い。

2.移調楽器(管楽器は大体移調楽器)が苦手。楽譜と実音が違うので。

3.楽譜がないと、メロディーに合わせてハーモニーを唄えない。

4.小さい頃耳コピーで練習してしまって、楽譜を読む能力が一般より低下。

いざ曲が複雑になると、練習する時間がかかる。

(完全に私の弱点…)

以前大学の時に、小2の教え子がピアノ教室に来る時、ほぼ楽譜を読めなくて、

幼稚園からずっとボイスレコーダーで先生が弾いたものを耳コピーして練習してきた。

「先生、この子は絶対音感があるから、楽譜を教えるのが時間の無駄。」って母親が私に言った。 確かに今は耳コピーでほぼ完璧に演奏できたが、

いずれ大きい壁を越えなければならない時に、挫折してしまうんだろ。

「絶対音感」は確かに才能だと思うが、音楽家になるため絶対に必要なものではなく、

他の練習を無視し、子供の性向に背いてむりやり厳しく押し付けるものじゃないと思う。

盲目で、美化しすぎた結果、逆に子供将来の可能性を殺してしまうこともある。

ヨーロッパで留学していた友達は

「アジアと違って、ヨーロッパは相対音感のトレーニングの方が重視している。」

って言ってた。

音楽家にとって相対音感の方が有用な能力だと考えてるようだ。

そもそも音楽においては、

メロディや和声を作っている音高の間の関係が重要なのであり、

個々の音の音高名を言い当てる能力は音楽的には本質的なものではない。

「絶対音感と相対音感、両方共存できる?」

トレーニングで色々改善することで、

ある程度は共存ができると思うが、

同じ質問に対して、それぞれ反応する速さとか

どっちに依存するによって違う。

つまり両方100%できる人が少ないと思う。


結論、

絶対音感は音楽の才能とあまり関係ないです。





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