
4歳の時、ピアノ先生から音階を教えてもらった。
音階って、長音階と短音階二種類がある。
長音階の方は明るく、短音階の方は暗く、
長調と短調も同じ。
そこが不思議なのだ。
4歳の子供は、短調=暗いって理解できるでしょうか?
人間って、短調を聞くと暗く感じるDNAを持ってるでしょうか?
科学的に、音程短3度の周波数は不安定を感じるので、
マイナス感情を生み出しやすいという研究があるようです。
音感って、味覚などと同じく、
ある程度生まれつきものかもしれない。
曲調を変えて、人の情緒が変わる。
その反対、人の情緒で色んな曲調を作る。
さらに、人の感情を誘導する。
それは、今の仕事です。
でも実際世の中は、
子供時のように長調短調=明るい暗い、
という極端的な二つ分けの考え方ができない。
「明るく見せて闇深い。」
「善意なのに人を傷ついてしまう。」
「好きだから許せない。」
...など、複雑な感情の表現、
劇伴を作りながら考えるようになった。
醜い世界に寛容になって、感情も豊かになった。
色んな食材の味を知るために、
まず泣きながら玉ねぎを切るってこと。
今、切ない感覚は長調のイメージが強い。
作曲をやっているうちに、
人間性を探求することにも興味が湧いてきた。
音楽も、人も、
すべて面白い。
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