- RUI
長調と短調。

4歳の時、ピアノ先生から音階を教えてもらった。
音階って、長音階と短音階二種類がある。
長音階の方は明るく、短音階の方は暗く、
長調と短調も同じ。
そこが不思議なのだ。
4歳の子供は、短調=暗いってなぜ分かる?
人間って、短調を聞くと暗く感じるDNAを持ってるでしょうね。
科学的に、音程短3度の周波数は不安定を感じるので、
マイナス感情を生み出しやすそうです。
つまり音感って、味覚などと同じく、
生まれつきものです。
曲調を変えて、人の情緒が変わる。
その反対、人の情緒で色んな曲調を作る。
さらに、人の感情を誘導する。
それは、私今の仕事です。
でも4歳の時と違って、30年後の自分にとって、
長調と短調のイメージが変わりました。
「失恋の時に聞く歌」を検索すると、
長調の曲が多くて、切ない。
「かっこいい曲」を検索すると、
短調が多くて、疾走感。
年齢を重ねれば重ねるほど、
極端的な二つ分けの考え方ができなくなり、
感情も複雑になる。
「明るく見せる人は闇深い。」
「人の善意で人を傷ついてしまう。」
「好きだからこそ許せない。」
料理に例え、
卵かけご飯から、
オムライスに進化するってことです。
そのために、色んな食材の味を知り、
まず泣きながら玉ねぎを切る。
自分に素直、醜い世界を受け入れる。
自分は、人性を探求することに興味があって、
作曲をやっているかもしれません。
芸術って正解がありません。
人生は芸術品であるってことですね。